【行政書士が解説】相続って、結局“人間関係”の話なんです

「うちは仲がいいから大丈夫」「お金なんてそんなにないし、相続トラブルなんて関係ない」
そう思っているご家庭ほど、実は相続でもめることが多いんです。
名古屋市で相続相談を受けていると、相続というのはお金や書類の問題ではなく、人間関係の問題だと強く感じます。
この記事では、行政書士の視点から「相続と人間関係の深い関係」を掘り下げ、トラブルを防ぐための実践的なヒントをお伝えします。
相続トラブルの本質は「お金」ではない
相続というと、多くの人がまず「財産の分け方」を思い浮かべます。
確かに、相続は法律的には「財産の承継手続き」です。
しかし、現場で実際に起きているトラブルの多くは、財産の金額の大小とは関係がありません。
たとえば、
価値が数百万円の実家をめぐる兄弟の争い
わずかな預金をめぐって親族が絶縁するケース
これらの背後には、必ずといっていいほど感情のもつれがあります。
「兄ばかり親に可愛がられていた」
「私は介護をしたのに、何ももらえないの?」
「母の気持ちは本当にこれだったのか?」
そうした心の積み重ねが、相続という出来事をきっかけに爆発するのです。
家族関係の「見えないひずみ」が表面化する瞬間
人間関係は、普段は穏やかに見えても、長年の小さな不満や誤解が積もっています。
相続は、家族がひとつの財産をどう扱うかを話し合う“心理的な試練”でもあります。
たとえば、こんなケースがあります。
父が亡くなり、長男が主導して遺産分割の話し合いを進めた。
ところが妹が「相談もなく勝手に決めている」と激しく反発。
結局、話し合いは決裂し、弁護士を通じて交渉することに…。
金額の問題ではなく、「自分が家族として尊重されなかった」という感情が根にあります。
つまり、相続トラブルは“過去の人間関係”の決算書とも言えるのです。
「遺言書」があれば防げた?いいえ、それだけではありません
行政書士として多くのご相談を受けていると、「遺言書があればすべて解決する」と思っている方が少なくありません。
もちろん、遺言書の作成はとても有効です。
しかし、遺言書は「手段」であって、「家族の気持ちを整える道具」ではありません。
遺言書があっても、
内容が不公平だと感じられる
作成の経緯に不信感がある
相続人の間で説明不足がある
こうした場合、かえってトラブルの火種になることもあります。
だからこそ、遺言書は家族とのコミュニケーションを補うものとして位置づけることが大切です。
「どうしてこの分け方にしたのか」「何を思ってこの遺言を書いたのか」を、できるだけ生前に伝えておくことが円満相続の第一歩になります。
「話しにくい話」をどう切り出すか?家族会議のすすめ
相続の話をすると、たいていの親はこう言います。
「縁起でもない」「そんな話、まだ早い」
ですが、“話せるうちに話しておく”ことが、何よりの親孝行です。
家族会議といっても、堅苦しいものである必要はありません。
ポイントは次の3つです。
1. 全員がリラックスできる場所・時間を選ぶ
お盆や正月など、自然に集まるタイミングがベストです。
2. 最初は「お金の話」ではなく「気持ちの話」から始める
「家をどうしたい?」「思い出の品は誰が?」など、感情ベースで話すと柔らかく進みます。
3. 行政書士など専門家のサポートを利用する
第三者が入ることで、冷静で公平な話し合いが可能になります。
家族だけで話すと感情的になりがちですが、行政書士が間に入ることで、法律と気持ちのバランスをとりながら現実的な解決策を導けます。
行政書士が見た「円満相続」の共通点
名古屋市緑区で相続手続きをサポートしてきた中で、「トラブルにならなかった家族」には、ある共通点があります。
それは、“相続を家族の話し合いのきっかけ”にしていたことです。
親が早めに遺言書を準備していた
子どもたちが「誰が何を希望しているか」を理解していた
財産の全体像を家族で共有していた
こうした家庭では、相続が“争い”ではなく、“感謝の再確認”になることが多いのです。
相続手続きが終わったあとに「これで父も安心してるね」と笑顔で話せる。それが本当の意味での“相続の成功”ではないでしょうか。
相続の相談は、名古屋市緑区のけいか行政書士事務所へ
相続の問題は、放っておくと感情の溝が深まり、法的にも複雑になります。
でも、早めに専門家に相談すれば、驚くほどスムーズに解決できることも多いです。
けいか行政書士事務所は、
遺産分割協議書の作成
相続関係説明図の作成
相続人調査・戸籍収集
遺言書作成サポート
といった「実務+調整役」の両面から家族を支えます。
名古屋市緑区や周辺地域で、「まだ大丈夫」と思っている今だからこそ、一度話をしてみませんか?
相続は“財産の話”ではなく、“家族のこれから”を整える時間です。
円満な相続は、今日の小さな対話から始まります。