【行政書士が解説】遺言執行者って何をする人?

目次

遺言書を書いた“あと”の手続き、誰がやるの?

「遺言書を書いたけれど、実際にそれを“実行”するのは誰なの?」

そんな疑問を持つ方はとても多いです。

遺言書を作ることは、自分の想いを残す第一歩。

でも、そこに書かれた内容を実際に実現してくれる人がいなければ、遺言はただの「紙の約束」で終わってしまいます。

その“想いを形にする役割”を担うのが、今回のテーマである「遺言執行者(いごんしっこうしゃ)」です。

この記事では、名古屋市緑区の女性行政書士として、遺言書や相続の現場に携わってきた経験から、

「遺言執行者とは何をする人なのか」

「誰を選べばいいのか」

「行政書士が関わるメリット」

を、具体的に解説します。


遺言執行者とは?──遺言内容を“実現”する専門的な代理人

まず、法律上の定義を簡単に確認しておきましょう。

民法1012条では、次のように定められています。

「遺言執行者は、遺言の内容を実現する権利義務を有する。」

つまり、遺言執行者とは、遺言に書かれた内容を現実の手続きに落とし込む人のこと。

亡くなった方の代わりに、法的な手続きや名義変更などを進める重要な存在です。

たとえば遺言に次のように書かれていた場合──

「名古屋市緑区の自宅は長男Aに相続させる」「三菱UFJ銀行の預金のうち500万円を次男Bに遺贈する」

この内容を実際に実行するために、

・不動産の名義を長男Aへ変更する

・銀行で預金を解約してBに渡す

といった手続きを代行するのが、遺言執行者の仕事です。


遺言執行者が行う主な手続きとは?

「具体的に何をしてくれるの?」という疑問にお答えするため、代表的な業務を一覧で見てみましょう。

① 遺言書の内容確認と相続人への通知

まず、家庭裁判所で遺言書の“検認”を受け(※公正証書遺言の場合は不要)、その後、相続人全員に遺言の内容を知らせます。

トラブルを防ぐため、公平・中立に進める姿勢が求められます。


② 不動産や預貯金の名義変更

遺言書に記載された財産を、指示どおりに移転・引き渡します。

たとえば、名古屋市緑区内の自宅の名義を変更する場合、

  • 法務局への登記申請
  • 必要書類の作成
  • 相続関係説明図の添付

などの手続きを行います。

預貯金も同様で、金融機関に対して解約・振込の手続きを行い、受取人へ資金を引き渡します。


③ 財産の換価(売却)や支払い

遺言によっては「不動産を売って、その代金を分ける」といった内容もあります。

その場合、売却手続きや税金支払い、精算までを執行者が担います。


④ 財産の分配・明細報告

すべての財産を分配した後、相続人に対して遺言の内容をどのように実行したかを報告します。

誠実な対応と透明性が大切です。


遺言執行者に選ばれるのは誰?

遺言執行者は、遺言の中で「○○を遺言執行者に指定する」と記載しておくことで指名できます。

では、誰を選ぶのがよいのでしょうか。

・家族や親族を選ぶケース

身近な存在で安心感はありますが、相続人の一人が執行者になると、他の相続人から不信感を持たれることも。

特に遺産分割が複雑な場合は、トラブル防止の観点から避けたほうがよいケースもあります。


・専門家(行政書士・弁護士・司法書士など)を選ぶケース

法律と実務の両面から手続きを進められるため、最も確実で公平。

中立的な立場で執行できる点が大きなメリットです。

特に行政書士は、遺言書作成から執行まで一貫してサポートできるため、信頼されるケースが増えています。


行政書士が遺言執行者になるメリット

実際にご相談を受けていても、「誰に頼めばいいか分からない」という声はとても多いです。

ここでは、行政書士を遺言執行者に指定する4つのメリットを紹介します。

① 書類作成のプロとして、手続きをスムーズに進められる

行政書士は、官公署に提出する書類や契約書類の専門家です。

相続登記や預金の名義変更に必要な書類も正確に整えられるため、スムーズな手続きが可能です。

② 中立的な立場でトラブルを防ぐ

相続人の誰かが遺言執行者になると、他の家族との間で“感情的なもつれ”が起きがちです。

行政書士なら、公平・客観的な立場で執行を行うため、相続人同士の関係悪化を防げます。

③ 女性行政書士ならではの「安心感」

特に女性のお客様からは、

「話しやすかった」「感情に寄り添ってくれた」

という声を多くいただきます。

遺言や相続はデリケートな話題だからこそ、心の距離が近い相談相手であることは大切です。

④ 作成から執行まで“一貫して”サポートできる

遺言書を作るときから関わっていれば、その内容や意図を最もよく理解しているのは行政書士です。

作成段階からサポートしていれば、執行時にも「何をどうしたいか」が明確で、スムーズかつ正確に実行できます。


遺言執行者を選ぶときの注意点

遺言執行者は、ただ選べばよいというものではありません。

後々のトラブルを避けるために、次のポイントを押さえておきましょう。

1. 信頼できる人・専門家を選ぶ

 → 手続きだけでなく、誠実な対応をしてくれる人を。

2. 遺言書に明確に記載する

 → 「○○行政書士を遺言執行者に指定する」とフルネームで書く。

3. 執行者が辞退した場合の対応も検討する

 → 書面で代わりの執行者を指定しておくと安心。

4. 報酬(費用)を明示しておく

 → トラブル防止のため、あらかじめ取り決めておくとスムーズ。


遺言執行者の費用はどれくらい?

実際の費用は、財産の内容や手続きの複雑さによって異なりますが、行政書士に依頼する場合の相場は以下のようになります。

内容 費用の目安(税込)

遺言書作成サポート 5万〜10万円前後

遺言執行者としての業務 20万〜50万円程度

財産が多い・複雑な場合 応相談(100万円以上もあり)

※あくまで一般的な相場であり、依頼内容によって変動します。

「自分の場合はどれくらい?」という場合は、行政書士に無料相談をしてみるとよいでしょう。

名古屋市緑区周辺でも、初回相談無料の行政書士事務所は多くあります。


遺言執行者を指定しないとどうなる?

遺言書に遺言執行者が指定されていない場合、相続人全員の協議で決める必要があります。

しかし、相続人の意見が合わず、話し合いが長引くことも少なくありません。

また、協議で決まらない場合は、家庭裁判所に申し立てて選任してもらうことになります。

こうなると手続きが煩雑になり、相続の完了までに時間がかかる傾向があります。

最初から遺言書の中で「この人に任せる」と決めておくことで、相続手続きがスムーズに進むのです。


「遺言執行者」の大切さ

私自身、名古屋市緑区で行政書士として活動している中で、「家族に迷惑をかけたくないから、きちんと遺言を残したい」という方のご相談を多く受けています。

その中でいつも感じるのは、「遺言書」は“書くこと”が目的ではなく、“想いを実現すること”が目的だということです。

どんなに立派な遺言書でも、実行してくれる人がいなければ意味がありません。

そして、執行者が信頼できる人であれば、残された家族の不安もぐっと軽くなります。

行政書士は、法的手続きの専門家でありながら、依頼者の心にも寄り添える存在。
女性行政書士として、話しやすさや共感を大切にしながら、「書いたあとも安心できる遺言書づくり」をお手伝いしています。


遺言執行者は“想いのバトン”をつなぐ人

遺言執行者は、亡くなった方の想いを形にする“最後の担い手”です。

遺言書がきちんと実行されるかどうかは、この執行者にかかっています。

遺言書の内容を確実に実現したい

家族に迷惑をかけたくない

公平で安心できる専門家に任せたい

そんな方は、ぜひ行政書士に相談してみてください。

名古屋市緑区で活動する女性行政書士として、あなたの想いをしっかりと受け取り、「有効で安心できる遺言」と「確実に実行できる仕組みづくり」をお手伝いします。


名古屋市緑区の相続相談はけいか行政書士事務所へ

けいか行政書士事務所では、名古屋市緑区・天白区・豊明市エリアを中心に、遺言書の作成支援・相続人調査・相続手続き代行など、相続に関するご相談を幅広く承っております。

家族の気持ちや背景に寄り添えるのは、女性行政書士ならではの強みだと思っています。
感情の整理がつかないときも、安心してお話いただけるよう丁寧にサポートいたします。

初回相談は無料です。お気軽にお問い合わせください。

お問い合せは24時間受け付けております。お気軽にお問合せください。

    名古屋市緑区を中心に、広く出張対応しております。
    また、対応地域外の方もお気軽にご相談ください。

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